2009-12-31

[Life] ゆく年くる年

紅白歌合戦もそろそろ終盤です.
嫁様は眠気に負けて寝てしまいました.
一人で見てても,いやはや歌はいいですねぇ.

これを見ると年末だなぁと感じます.
実家の酒屋で配達を手伝っているときには,
車のラジオから流れる歌や
配達先で聞こえてくる歌を聞きながら
忙しい年末を感じたものです.

論文やら何やらまだまだやらなければならないことは山積みで,
将来に対する不安もたくさんありますが,
紅白歌合戦を無事迎えることができた今だけは
心の平安に感謝を感じましょう.

おっ,そろそろサブちゃんですよ.
それでは皆様よいお年をお迎えください.

[Life] アバター

昨日,今話題の「アバター」見に行きました.

ネットでチケットの予約をしたのですが,なぜか発券機に予約番号を入れても出ない.
何度かやって,はたと気がつきました.別の映画館であったことを.
なんばには「パークスシネマ」と「トーホーシネマ」があるのですが,
なぜか「パークスシネマ」だと思い込んでおりましたよ.

幸い近くなので,急いで,「トーホーシネマ」に向かいました.
歩きながら,嫁様に

「来年の目標!
 その1,段取りをよくすること!
 その2,休みの日も早く起きること!その3...」

ということで,いろいろと今年の反省点についてぶちぶちと言われました.

なんとか,予告編が終わって本編が始まろうとしていたときになんとか到着.
無事間に合いました.

この映画は映画の概念を変えるとか言われていたそうですけど,確かにすごい映像でした.
どこからがCGでどこからが実写なのか..さらには,その場にいるかのような臨場感.
まだみていない方は,ぜひ映画館で3Dでご覧になってください.

映画を見た後は意識がぼんやりとして,アバターの自分になっている気分になりましたよ.

2009-12-21

[Book] 46年目の光

トイレ文庫で「46年目の光」を読んでいる.

ちょうど半分くらい来たところ.
タイトル通り,幼い頃に事故によって目が見えなくなった人が
手術によって目が見えるようになるお話なのだが,
前半部分は,主人公がいかにして手術をすることを決断するようになったか
ということが半生を交えながら詳しく述べられている.

こういう部分は,認知科学的な機能への興味しかない人にとっては
退屈かもしれないが,もし自分ならどういう生き方をしただろうか,
ということを考えると,一般的な話としてもとても面白い.

例えば,主人公の友人は30代で視力を失ったが,
「ものごとを正しく理解する能力さえあれば,なんとかなる」
と,希望を失わずにやっていくことを決意する.
この言葉は,最悪の状況に陥った,どの人に対しても
勇気を与えてくれる言葉だろう.


目が見えるようになった人の記録では,
ほとんどの人が,その後「見えないままの方がよかった」と
不幸に感じている人も多いそうである.
そういう記録を読んで,手術を踏みとどまる人も多いという.

また,現在の技術では,手術の失敗によってわずかな光さえも
感じる能力を失う危険があったり,移植の拒絶反応を抑える薬による
発がん性の危険があったりと,様々なデメリットも有り,
光をとりもどすという話は早々単純な話ではないことも
詳しく述べられている.

前半部分には主人公の人生に対する態度が述べられているが,
様々な現在のメリットを失ってさえも,新しいことにチャレンジする
という個人の哲学があるからこそ,手術を決意できたのだということがわかる.

本来,認知機能というものは,新しいものごとを「知りたい」とか
そういったものと不可分であるはずで,単なる認知機能の再生にとどまらず,
その裏にある部分まで知ることができるという点で,この本は面白い.

明日から,いよいよ目が見えるようになる後半開始.

2009-12-15

[Life] 誕生日を祝ってもらう

昨夜,地下の暗い研究室で論文を読んでいると,

「(コンコン)失礼します.」

共同スペースなので,また別の研究室の人が被験者実験をしにきたのかな?
などと思って扉の方は見ないで論文を読んでいると,いきなり

「ハッピバースディトゥーユー,ハッピバースディトゥーユー!」

おぉ,何事か!と思ったら,我がグループの学生さんたちではないか.
先頭でFK様がケーキを持って,後に皆が歌いながらぞろぞろと入ってくる.

そうだ!12月12日は私の誕生日だったのだ!
隣の部屋の別の研究室には歌が筒抜けで恥ずかしいけど,
なんと嬉しいことでしょう.


「荻野さん,なにかスピーチを!」

と言われたけど,とっさのことで,

「えー,いやー,うー,こんなにも私のグループの学生さんって多かったんだなぁ.と,
 あらためて,責任の重大さにモゴモゴ...」

などと訳の分からないことしか言えない.

プレゼントにシャンパンを頂きました.嫁さまも,

「シャンパンなんてすごいじゃない!
 スパークリングワインとは違うのよ!
 シャンパーニュ地方で作られた,ちゃんとしたシャンパンなのよ!
 これでお正月のお酒は決まりね.」

と興奮気味に喜んでおりました.




ありがとう!
そして,これからの卒論・修論シーズンが恐ろしい..

2009-12-11

[Life] FK様公聴会

先日の月曜日のことなのですが...
ついについに!FK様の博士論文公聴会が開かれました!

公聴会前のFK様.とても緊張しています.



発表がはじまりました!(グロ先生,頭が邪魔です)
グロ先生の厳しい質問をうまく受けきることができるか?




発表終了直後のFK様.「おわったー」重々しい緊張がとけました.



慰労会では,はじけまくっています.



後輩から送られた博士帽をかぶってとてもごきげんです.
「これでFK博士ぢゃ!」



いやはや,FK様が浅田研に来たのはつい昨日のよう,,には思えませんが,
それにしても,もう5年も経ったんですなぁ.
成長していないのは自分ばかりか...

2009-12-10

[News] かぼちゃとばしコンテスト

日々の情報はうっかりするとどんどん流れていく.
最近面白かった記事をメモ.

Wired より.
自作の巨大マシンでカボチャを飛ばすコンテスト

 米国デラウェア州では1986年から、自作の巨大マシンによるかぼちゃ投げコンテ
 ストが行なわれている。打ち上げ距離は、投石機部門では約610メートル近く、空
 気大砲部門では1372メートルに達している。ハイライト動画を紹介。



以下,大会の模様.




ガシャーン,シュボーンと,勢いよくカボチャを飛ばす様々な装置たち.
「イエーイ」「ウォー」
オモロいですなー.

技術の粋を集めてカボチャとばしに真面目に取り組むなんて,.
ほんまアホや.
やっぱりアメリカにはかなわんなー,と思わされます.

2009-12-09

[Mac] magiccam

学生さんが「OpenCV でカメラが動かないので前に進まない」と言う.

1ヶ月前も同じことを言っていたような気がするなぁ,ということで
仕方なく一緒にデバッグすることに...実行すると


[000:029] MagicCam 0: Current process: vic, Flash is loaded: no
[000:029] Error(magiccammac.cc:276): MagicCam 0: MagicCamOpen: Not an allowed process!


なるエラーが出ている.なんじゃこれ?
ということで,ググって見ると,どうもGoogle Talk 関連のコンポーネントが
悪さをしているようだ.

他の人も書いているように,
/Library/QuickTime/
の下にあった Google 関連のコンポーネントを削除してもらうことにする.

しかし,なおも上のエラーが出る.どこかにまだコンポーネントが埋まっているのか?
インストーラにアンインストーラのオプションがなかったので,
「OSのインストールしかないかも!OSのインストールDVDを貸してください!」
と学生さんが泣き言を言いはじめる.コンポーネントごときに,そんなアホな,
と思ってさらに調べてみると,
/Library/Application Support/Google/
の下に,Google Talk のアンインストーラを見つける.(なんでこんなところに?)
それでアンインストール.

その後,エラーが出なくなったが,Haar 関数を使った OpenCV の物体認識プログラムがなぜかクラッシュ!
いろいろ検討した結果,理由は分からないが,framework 化したライブラリと一緒にコンパイルしてみると,
うまく動きだした.

思わずバンザーイ!

framework も元はおなじ opencv-2.0 をもとに構成されているはずなのに,なんでじゃー!

2時間ほど奮闘したが,ようやく一歩前進してもらえるだろう.

2009-12-07

[LIfe] 自転車通勤

最近,また自転車通勤を再開しつつある.
といっても,毎日というよりは,週に何回かで
ちょっと寒くなったら車になったりとあまり真面目ではない.

iPhone のアプリで Every Trail というものがあり,
それで GPS 情報をトレースできるというので試してみました.
通勤路はこんな感じです.

通勤


Map your trip with EveryTrail

途中には様々に楽しみにしている場所がある.
ある交差点では,小学生の安全のためにおじさんが旗を持って立っているのだが,
いつも小ギレイな服を着てパイプをくわえながら,何ともいえず優雅に小学生を誘導している.
パイプと安全誘導のギャップがおもしろいのだ.

「におい」というのもポイントである.
鮮魚店の裏口近くを通るのだが,そこには魚を入れる白いトロ箱が山積みになっていて,
新鮮な魚のにおいがする.なんとも活気があってよい.
昔の街道沿いには,畳屋があって,朝早くからおっちゃんが作業している.
その店の前を通ると青臭い畳のにおいがして気持ちがよい.

通学する小学生や高校生の生態もおもしろい.
小学生は後ろ向きになって歩いたり,ひたすら石をけっていたり,
自分の興味のおもむくままに夢中である.
ロシャは社会性が創造性の邪魔をしていると言っていたが,
確かに,こういう行為をしているサラリーマンがいたらびっくりである.
自分の興味よりも,社会的な「恥」というものが優先されるのはいつからなのかなぁ.

スカートの下にジャージをはいた女子高生のある一群は,
自転車で小魚のように群れになって幅の狭い小道の行く手を阻む.
前の二人はよくしゃべっているが.後に続く数人の気弱そうな女の子は
一言もしゃべらずにただついていくだけだ.
どういう関係なんだろう?

交差点で待っていると,男子高校生が二人で話しているのが聞こえてくる.

「クラスのみんな好きっていう奴おるやんか.
 そんなんありえへんわ.」
「まーなー」

朝から何について語り合っているのだろう?
彼の哲学について,もう少し聞きたかったが信号が青になってしまった.

2009-12-02

[Life] 大型船舶の墓場

昨夜,ひさびさにテレビを見る.
ガイアの夜明け「進化するリサイクル」

鉄のリサイクルについての世界の動きを特集したものだが,
その中で,バングラデシュの紹介があった.
バングラデシュは世界中から大型船舶を集めて解体し,
その鉄をリサイクルしているのだが,その解体がすごい!

中古船を買い付けると,その船を浅瀬に向かって全速力で突進させて
浅瀬に乗り上げさせ,その後は人力だけでどんどん解体していくのだ.
なんともすさまじい光景だ.

グーグルマップで見れるかなと思ったら,簡単に見つかった.


大きな地図で見る

解体作業については,こういうところこういうところ等で紹介されているが,かなり危険と隣り合わせである.
インタビューでおっちゃんが

「この現場では1年に15人くらい事故で死ぬ」

と言ってましたが,むちゃくちゃな現場です.
太った社長さんは

「金がある国はいろいろ言うが,貧しい国はこうするしかしかたがないのだ」

などと言ってますが,
田舎から出てきて劣悪な環境で黙々と働く若者などの映像に,
なんというか生への逞しさに圧倒されました.

嫁も感化されたようで,

「がばいばぁちゃんに言ってるように,明日から磁石持って出歩いて,
 鉄くず拾っといで!」
「そんな〜」

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