2009-04-20

[Life] ピンクじぃちゃん

HK様も就職活動はいよいよ終盤という感じで,
関西の企業と関東の企業から内定をもらえそうとのこと.

「どちらか迷っているんですよ.」

と,この不況時になんとも贅沢な悩みだ.

「住むところが一生関西ということになると,やっぱり考えてしまいます.
 やっぱり関東に住みたいと思ってますから.」

まぁ,関東も関西もどちらもそう変わらないではないか.

などと思ったが,昨日の出来事を思い出す.
昨日は難波で弟と一緒に昼飯を食べていたのだが,
店を出ていきなり,なにかすごいものが近づいてきた.
コテコテに飾られた自転車にまたがって,
これまたピンクで全身を飾ったおじいちゃんが悠々とやってきたのである.



いったい??これはっっ!
(後ろからしか撮れませんでした)
やっぱりこういうのは関西特有なのか?


そういえば,FK様が,今年のロボメカのページに

★懇親会特別企画 5月25日 19:00〜★
 ソラリア西鉄ホテル8階大宴会場彩雲
 ■ロボット着ぐるみパフォーマンス大会(出場者募集中!

なる情報を見つけて驚喜しておられました.FK様期待しております.

2009-04-15

[Research] イカの哲学者

昨年末に「動的システムの情報論」という研究会に参加しました.
どの話も面白かったのですが,
とくにイカについての話が驚愕でしたので,ここにメモを書きます.

講演者は琉球大学の池田先生

池田先生の研究室では,頭足類についての研究を行っているそうです.頭足類とは,オウムガイ,コウイカ,つついか,コウモリイカ,タコなどの,たくさん足のあるイカ・タコに代表されるものです.頭足類は無脊椎動物の中では体重に対して大きな脳を持つことから,その能力の高さについて研究が行われてきました.たとえば,タコはフタのついた入れ物をあげると,フタを開けて中のエサをとることができますし,なんと見まねまでもできるそうです.

Graziano Fiorito and Pietro Scotto, "Observational Learning in Octopus vulgaris", Science 24 April 1992:Vol. 256. no. 5056, pp. 545 - 547

また,コミュニケーション能力もあり,体に模様パターンを使ってコミュニケーションしていると言われていますが,詳細についてはまだ分かっていないそうです.

アオリイカの社会性についてのエピソードでは,群れ行動をとること(池田先生のページに写真あり),あるいは,飼っているイカにエサをあげるときに順位があるようで(シラスとサクラエビでは,サクラエビの方で特に傾向が見られるとか?),大型個体>中型個体>小型個体の順にエサを食べるそうです.さらには固定したペアを作っているとか..(なんとイカのおしどり夫婦とは!)


そんな社会性に敏感なアオリイカに鏡を見せたらどうなるか,ということを池田先生は実験されました.
すると...
アオリイカは通常はとても臆病で,モノをあげても(タコとは違って)防御姿勢をとって触行動をとることはないそうです.しかし,鏡の場合は明らかに触ってみる回数が多くなるのだとか.

極めつけのエピソードは..
1ヶ月間1匹だけ水槽に隔離されていたイカに,ある日突然鏡を与えたのだそうです.
すると,いつもは水槽の中をうろうろと動いているのが,鏡を初めて与えた日は
鏡の前でジッとしていて,次の日になって死んでしまったのだそうです!
なんとも哲学的なイカの話ではないですか!
それだけイカは「関係欲求」が強い動物なのかもしれません.

イカを使ってマークテストもしてみたのだそうです.
マークテストとは,麻酔をしている間に体に色をつけてやり,
鏡を見せて,自分の体に色がついていることがわかるかどうか,という実験です.
この実験でも,鏡にタッチした回数は色をつけたマークをつけたイカの方が,
無色の色をつけたイカよりも多かったのだとか.
以下は鏡の中の自分がわかっているのか!?


さて,同じ頭足類といっても,すべての種類が社会性を持っているわけではないそうです.
イカ類は社会性が高いですが,コウイカ類は反社会的,タコ類になると,
たこ壷好きでわかるように,非社会的なのだとか.

鏡を見せると,イカは鏡にタッチするのに対して,タコは鏡には関心がないようで,鏡の後ろに隠れてしまうそうです.ただ,同じ種類のタコでも個性があるようで,おもちゃにして遊ぶ行動を見せるタコもいるのだとか.

他にも,発達による行動の変化などについての知見のご紹介がありました.


ふーむ.
イカがこれほど繊細な性格をしていたとは,身近なようで全く知らなかったよ.

かなり異なる脳構造なのにヒトに見られるような社会性が見られるということは,行動としての社会性というのは,様々なインプリメントが可能ということか?

2009-04-07

[Mac] CalendarServer を導入する

ラボの共通カレンダーは google calendar で管理されているのだが,
ボスから,

「google calendar は,なんだか信用ならへんなぁ.
 自分の情報がすべて google に握られているのが気に入らん.
 ラボのサーバーでなんとかならんか,」

というワガママを言われて,ラボのサーバーに caldav のサーバーをたてることにする.

ラボのサーバーは MacOSX server を使用している.
このOSのバージョンが leopard であれば,カレンダーサーバーが
OS に組み込まれているので,すぐに使用可能になるのだが,
あいにく,バージョンは一つ前の tiger なので,自分でインストールしなければならない.

使用したのは MacOS forge の CalendarServer
この「MacOS X でカレンダーサーバーを作ろう」というページを参考にする.

インストールは,自分の leopard のマシンにテストで
インストールしたときは,かなり簡単だったが,
tiger のサーバーにインストールするときに,ちょっと問題が発生.
"PyOpenDirectory" を Build するところでエラーがでて止まってしまった.
どうせユーザー管理は XML ファイルをベースにするので必要がないので,
"run" ファイルの中の PyOpenDirectory を build する部分をコメントアウトすると
あとはスルスルとうまくビルドできた.

インストールは思ったより簡単だったのだが,
接続のところで,ちょっとつまづいた.
いろいろなところで紹介されているように,接続先の URL に

localhost:8008

をしてもうまく接続できず.

このページに紹介されているように,
ちゃんとした URL を指定しなければならなかった.
これがわからずかなり四苦八苦する.

また,マシンの起動時に自動的に立ち上がるようにしようとしたが,
上記のサイトにあるように plist ファイルを書いても,
なぜかうまく起動できなかった.
launchctl は謎多し.

とりあえずは,手動で起動することにして,ポートを用意して
運用準備オーケー.

[Life] 春の午後

先週末はH先生の邸宅へ花見会に行ってきました.
あいにくの雨でしたが,窓から桜が見えてよい感じでした.


よい感じなのは,もちろん美味しいワインがあったから!
秘蔵?のワインを嫁ともどもたくさん頂いてしまいました.



途中からT熊氏も参加.
T熊氏が来ることは,お子さんも知っており,

「クマは〜,クマちゃんはまだ〜?」

と口々に言っていたのですが,これを聞いて

「こりゃあ,ぜったいリラックマみたいなのを想像してんで.
 本物を見たら泣き出すんじゃないか」

と言っておりました.

そしてT熊氏登場.
最初は怖々見ているようでしたが,T熊氏の華麗なるピアノの演奏を聴き,
自分たちのバイオリンの伴奏をしてもらってからT熊氏大人気.


「今度は池ッチも呼んで,やらなあかんな」

と,これは定番の熊さんの音楽会になるかも?


一仕事終えてT熊氏

「これで飲んでいいですか?」

T熊氏はH先生との約束により?演奏しないと飲めないことに
なっていたのでした.



H先生のお子様はとても利発そうなお子さんで,

「なんで,そう思ったん?
 どうして?どうして?」

と追求が厳しく,思わずゼミでH先生に質問を浴びたときの光景が
フラッシュバックしました.末恐ろしぃ.

いや〜,桜はきれいだし,ワインと食べ物はおいしいし,
休日の午後をだらだら歓談しながら,
とてもよい時間を過ごさせていただきました.

先日,テレビで美食の街リヨンの紹介をしていました
もともと絹織物で裕福になった商人がリヨンの食文化を豊かに
していったそうですが,それでも,ごちそうをどっしり頂くスタイルよりは,
ちょっとしたおつまみで仲間と一緒にだらだらとワインを飲みながら
歓談を楽しむ時間を伝統的に大切にしているのだとか.

一人で飲むのもいいですが,皆と楽しく昼間から飲む酒というのもよいですなぁ.
春を満喫という感じの一日でした.

2009-04-03

[News] 温度ロガー

こんな商品をネットで見つけました.

温湿度ロガー


育てている植物の近くにおいて,温度変化を探ってもよいですし,
1日中身につけておいて,自分の身体がどんな温度・湿度環境にさらされているのかをチェックしても面白そうです.
お金がもう少し自由だったら,なにげに買ってしまいそうです.

2009-04-01

[Life] Gustavo Dudamel

4月になりました!

新年度が始まるのに,スタートとして景気のよい,ちょうどよいネタないかな〜
とか思っていたら,ヨシュカさんからメールで

Check it out, if you have some time, I found it very powerful and inspiring:

という文とともに,よいものを教えてもらいました.



いやー,高校生とは思えない,すごい情熱的な演奏ですよ.
この指揮者の「運命」に対する紹介文もなかなかよいではないか.
(引用はここから)

「交響曲第5番は、単なる音ではない。オープニング・モチーフは誰もが知っている。それは運命であり、宿命であり、全ての人にとって何か重要なものなのだ。説明の必要もない。それは音の中にあり、聴けば感じることができる。この交響曲は怒りで始まる。しかし終わりまで展開に沿って演奏して、最終楽章まで来ると、そこには希望がある。」
「聞けば音楽の中にそれを感じることができる。多くの子供たちは貧しい家庭からきている。彼らは犯罪、ドラッグ、家庭の問題などひどい体験をしてきている。でもこの音楽を演奏するとき、彼らには特別なものがある。みんな希望を分かち合える。なにか驚くべきものになるんだ。」

これを読むと,なぜこの演奏がベネズエラなのか,ということ,「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」が中南米なのか,ということが分かるような気がします.

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