2011-06-23

[Life] 双子語で挽回

今日は授業で言語の進化などという無謀なトピックを扱った.
前半は身振りから言語が進化したというコーバリスの話を紹介.

ずいぶん昔に作った資料だったので,自分でもうろ覚えのところがあり,
学生もポカーン.ちょっとノリが悪いかも.

おりかえして後半は言語習得の生得性について
ニカラグア手話を紹介し,双子語を紹介.
ここでムービー.



そして,場が和んできたところでパロディー版を投下.



教室一斉に笑いの渦に.
ふー,授業でこんな動画を流すなんて...お下劣すぎたかも.

2011-06-10

[Life] モスキート音で屠殺されかける

前回の授業では,聴覚系についての紹介を行った.
で,最後に有毛細胞の老化によって高い音が聴こえなくなる,
ということで,おなじみのモスキート音を紹介することにした.

数日前に,その授業の準備を家でしていて,試しに音を出してテストをしていた.
コンピューターから音が聴こえなくて,音量を上げていったそのとき,
嫁様「そのウルサい音やめてくれる(怒)!!」
ガーン!音は出ているのに,私には全くその音が聞こえていなかったのだ.
少なくともウルサいとは感じられなくなっている.
老化の実感に打ちひしがれていると.
「赤ちゃんはもっとよく聴こえるんでしょ!
 屠殺すんで!」
と追い打ちをかける恐ろしい声が.屠殺されると困るので授業の準備やめる.

[Life] fk様の結婚式

先週の週末は fk&mk の結婚式があった.
自分の結婚式もついこの間だったのだが,
緊張している若い二人を見ていると初々しいなぁ,と.
何年も同じ研究室で過ごしていたので,あたかも自分の娘や息子を送り出す気分.
数年を過ごしただけの私でもそうなのだから,ご両親のお気持ちはいかばかりにや.

fk様のご両親にも初めてお会いしたが,
私の子どもの名前までご存知で,その謎の情報網のすごさにびっくり.
ひとかたならぬ地位とは噂には聞いていたが,細部にまで目が行き届いていて
ユーモアを兼ね備えている,社会的な力とはこういうものなのかな,と妙に感心した.
fk様の妙に奥ゆかしいところは母親譲り,奇妙に大胆なところは父親譲りなのだろう.
ユーモアのセンスもさることながら,なるほどfk様にして,このご両親あり,
と逆に納得したのであった.

mk 氏のお父さんのスピーチもさすがであった.
私のテープルにいた A先生やT社の偉い方々も「只者ではない!」と色めき立っていた.
それに比べると mk 氏の挨拶は...
(かくいう私の時は,モゴモゴしていると姪にツッコミをいれられて会場大笑いという恥ずかしい思いをしたのは今ではよい黒歴史)
まぁ,親父さんにはまだまだ敵わない,というところを見せつけられたというところなのかな.頑張れ,mk!

[追伸]
fk 様の作った紹介ムービーを見て,同じテーブルに座っていた上司の人が
「そんな才能があったとは!」
と驚いている様子であった.fk様は,どうやら会社ではまだまだネコをかぶっているようだ.

2011-06-07

[Life] モルモットじゃないのよ!

そろそろ,子どもが生後1ヶ月である.

一応,赤ちゃんの研究をしていたので,
最初はビデオで,鳴き声などを録音してみようとした.
以前,赤ちゃんの音声を解析したときに,時間ごとに鳴き声がどのようになるのかに
興味があったので,長時間ビデオをまわしていたら,どんどん鳴き声が大きくなってくる.
もうちょっと,もうちょっと,と思っていると,嫁様に,
「ちょっと!なにやってるのよ!その子は実験動物じゃないのよ!
 早くミルクあげなさい!」
と,えらい剣幕で怒られた.それ以来,何かあるごとに,
「モルモットじゃないのよっ!」
と変な疑いをかけられている.
ビデオをとるにも嫁様の倫理委員会を通すのが難しい.


1ヶ月経ってみると,最初はうつろだった目も
こちらをじっと見るようになり,(やはり顔の周囲を見ているようにも見える)
首も人のいる方向に向けることも少しできるようになってきた.
人の方を見て笑う回数も増え,ニヒルな笑いがだんだん赤ちゃんらしくなってきた.

来週にはお宮参りで,そろそろ外の環境に出てもよい頃合いになってきた.
彼にとっては,どんどんと世界が広がっていく時期を迎えるのだろう.


(以前 chocopa さんから紹介してもらったアニメ)

[LIfe] 身体表現の授業

今週は身体表現に関する講義であった.
Virtual Reality の父と呼ばれている Jaron Lanier がバーチャルな空間でロブスターの身体に適応する実験を行った話などを紹介し,最後にミニレポートの課題として
「生まれ変わるとしたら,何になりたいですか?」
という質問をしてみた.

講義の趣旨から言えば,どちらかというと聞きたかったのは,興味を持っている人間以外の身体構造のものは何?というもので,異構造のものでも脳は適応する可能性があるということに対して思いを巡らせてもらうはずだったのだが,提出されたレポートを見ると,文字通りの質問に対する答えだった.けれども,この質問は学生さんの日々感じていることをかえって浮き彫りにしてくれたようだった.

意外にも,生まれ変わってネコやパンダ,ナマケモノになりたい,という学生さんが多かった.鳥になって自由に空を飛びたいということをきわめて美しく文学的に表現してある意見もあった.天然記念物になって大事にされたいという意見も.皆,授業やら就職活動やらで日々の生活に疲れてしまっているのかもしれない.

深刻な方では「普通の家庭に生まれたかった」というのもあり,ちょっと心配である.イケメンに生まれ変わって,とっかえひっかえ女の子と付き合い,飽きては捨てという願望を持った女の子も.いったい何があった!?


##
この記事を読むと,Jaron Lanier の somatic cognition に対する熱意が単なる思いつきから始まっていたのではなく,人生に対する問いから始まっていたことがわかり興味深い.ちょうど Feynman と接点があったころが転機になっているようで,それも不思議な縁だ.今,困難にぶつかっている学生さんにもよい人生のきっかけが見つかればと思う.

最後に紹介されていた shapeshifting octopus の驚くべき動画.

2011-06-01

[Life] 初めてキャンパス内でジョギング

アメリカから帰ってきてからというもの,どうも体重が増加傾向だ.
アメリカ在中は座ってばかりの生活に脂っこい食事だったし,
帰国してからは2−3時間ごとにミルクのために起こされて寝不足気味.
以前はしていた自転車通勤も,新しい職場では遠くなったので,まだできずにいる.

これではイカン!
と,先日キャンパス内を初めてジョギングした.

ちょうどアメフトやサッカー用のきれいな芝のフィールドがあるので,
研究室からそこまで往復することにした.
キャンパスは山の中なので,行きは下りのみ帰りは上りのみ.
時間は夕方だったが,途中は誰にも会わない.

フィールドではサッカー部?が練習をしているところだったが,
そのまま何食わぬ顔で周囲をジョギング.
このキャンパスにはスケートリンクがあるのだが,
そのスケート教室に通っている生徒さんだろうか,
小学生くらいの小さな子どもが芝生の上でくるくると回転して遊んでいる.

フィールドの周りを数週回って自分の部屋に帰る.
帰りはひたすら上りなので,ちょっとつらい.
最後のところで歩きかけたが,ちょうどバス停があり
学生さんが並んでいたので,無駄に強がって走った.

次の日,案の定,筋肉痛が痛い.
これからもっと走ることにしよう.

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