2010-09-21

[グルメ] 蜜焼きカレー

昨日は敬老の日ということで,ひさびさにお祖父さんに顔を見せに池田へ行った.
ただ帰るのもなんなので,お昼ごはんに「蜜焼きカレー」なる店に行く.

というのも,(゚Д゚)ウマー!(゚Д゚)ウマー! のとあるブログで紹介されていたのを見て,
ぜひとも食べたいと思い立ったため.
なんでも,カレーを蜜で焼き込んで作るのだとか.

庄内の駅の近辺の住宅街の中にあるその小さな店は
派手な外装のためにすぐに見つかりました.



中は5席ほどのカウンターがありますが,基本的には持ち帰り用のようです.
私はペッパーチキンカレーを,嫁さまはデラックスカレーを頼みました.
値段はなんとMサイズで480円!安過ぎですよ.


ここのカレーが変わっているのは,ワサビがついてくること.
しかし,このワサビがまた蜜焼きの甘いカレーとまたよく合う!
昔バーモントカレーのCMで「りんごと蜂蜜〜」なんて歌がありましたが,
私にとっては,あのイメージ通りの味でした.
今回は辛さは「ふつう」でしたが,次回はちょっと辛いレベルに挑戦したいと思います.


さて,明日からは名古屋でロボット学会..
ひさびさに嫁さまから自由になって,ふっふっふっ.

2010-09-16

[Book] 人間の本性を考える

「人間の本性を考えるーー心は「空白の石版か」」
スティーブン・ピンカー

を読む.

ピンカーというと,「言語モジュール説」なので,我が研究室では評判がよくないのだが,
原理主義的なところではなく,細かなレベルとしてどのように考えているのか知りたかったので読んでみる.

ところどころに「生まれか育ちか」について歴史的に大きな揺れがあったことが紹介される.日本にのほほんと住んでいると,ある本を出版することによって,それが人種差別的であるなどいう理由のために抗議運動が起きることはあまり想像できないが,アメリカではそういうことがしょっちゅう繰り返されていることは,ある意味すごいな,と思ってしまう.

さて,認知ロボティクスの基本的な目的の一つは,ある認知能力は学習によって獲得可能であることを示すことなのであるが,そう言ってしまうと,それは「心が空白の石版」であるという立場側に立っているのかもしれない.研究でも強調されるのは学習可能性についてであり,それを可能とする基盤メカニズムが遺伝的に存在することを示唆する,なんてことはあえて言わないことが多い.

ピンカーは,そのあたりのことを指摘し,

「ニューラルネットワークは心的構造を統計的学習に置き換えられるという風説は正しくない.単純でジェネリックなネットワークは,ふつうの人間の思考や発話の要求にこたえられない.複雑な特殊化されたネットワークはいわば石のスープで,興味深い仕事のほとんどがネットワークの生得的な設定によってなされている.」

と述べている.

しかし,ある学習をするための仕掛けというのは,どういうものであったら認められるのだろう?明らかに設計者視点なものであったら,「そりゃー,そういう設定にしたら学習できるのはあたりまえじゃん」なんて避難を避難されることは多いが,それが生物に存在し得るかどうか,という視点ではあまり議論されないように思う.
一方で,saliency であったり,sparseness であったり,情報エントロピーであったり,より情報の操作的に一般的なものは認められやすい.

でも,ネットワークの特殊化,つまり生得的な特殊化が,そういったものだけで説明するのは難しいんじゃないかなぁ.ヘビがきらいとか,おっぱいが好きとか,そういうのはどうしたらいいんだ?

などと,研究のアプローチについて考えさせられる(ピンカーに簡単に感化されている?)今日この頃なのでした.

2010-09-14

[Life] 仕組みをつくるひと?

有名なブロガーちきりんのブログに
新)4つの労働者階級
なる記事があった.

なんでも,世の中の働く人は

(1) 仕組みを設計する人
(2) 仕組みの設計をする人
(3) 言われた通りに仕組みを作る人
(4) 仕組み通りに働く人

に分類されるのだとか.

大学というのは,あるいは少なくとも研究開発職に関わる人を育てる場としては
仕組みを設計,仕組みの設計をできるような人を育てることになっているんでしょうなぁ.
でも,

「上にいくほど仕事は非定型である。すなわち、上にいくほど“ゼロから考える仕事”」

の,その練習としてとらえられる学生さんは少ないでしょうね.

できるだけ恥ずかしくない研究としてまとまるように「どうしたらいいでしょう?」と受け身になりがち.
なかなか「枠」を超えて考える,自分で非定型なところを組み上げて行く,
なんていう発想には,なかなかならないし,なれないなぁ.(自分も)

「枠」を超えることの面白さ,というところを動機の中心にしてあげられたらよいんだけどね.(自分も)

2010-09-09

[Life] カルチャーの違い?

先日,とある学会で学生さんに神経回路モデルを発表してもらったのですが,
やはりロボット屋はどうも発想がシステムっぽくて,
説明が,こう設計したらうまくいきます,というものになりがちだなぁ,と感じました.

というのも,とある先生に

「結局はそうするんだけど,あからさまには分かりにくく,
 不思議だけどうまくいく,というように見せるのがいいんだ.」

というコメントをもらったから.

う〜ん.確かに整理しすぎると,機械っぽくなってしまい,
生物的なモデルとしては,ありえなさそうに見えるからなぁ.

ぐじゃぐじゃしている中でも,何かの構造が生まれてくるという
自己創発的なものが感じられるボトムアップ的な自然っぽさが重要なんだろうけど,
説明自身がロボット分野での慣れなのか,どうもトップダウン的になってしまっているのかな.

そのあたりの説明の塩梅にカルチャーショックを受けた今日この頃でした.

2010-09-08

[Book] モチベーション3.0

昨年までいた学生さんは,今フランスに留学して intrinsic motivation をテーマに研究している.
子どもの行動の動機はいかなるものなのか?
あるいは情報論的にどのように説明可能なのか?

動機が問題になるのは子どもだけではあるまいよ.
私の仕事に対する動機付けはどうやって上げたらよいんでしょう?
ハラヒレハレホレ.
うちのボスもかなりの仕事好きだけど,あたしゃあ,そこまでは身体がついていかないよ.
なんでそこまで頑張れるのか?

というわけで?最近話題の
「モチベーション3.0」
を購入...しただけ.
まず本を読むやる気が必要だよ.
いや動機はあるけど身体がついてこん,という感じか.時間的な余裕も無いしねぇ.

動画はとても面白かったです.


訳はこちら


論文になんかならなくてもええねん.
個人的に直感でおもろいことができたらええねん.
どこがオモロいのか説明しないとだめなんて無粋だワン.
ええねん! ええねん!

とはいえ,最低限,他の誰がなんと言おうと自分が面白いと思うのはココなんだ!
と言えないとだめだとおもうけどね.

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