私の通っている教室は少し変わっているようだ.
ナンバの裏通りでパチンコ屋の裏の古い小さなオンボロビルの二階にその教室はある.
先生も変わっていて,ヒゲをはやしていてちょっと怪しい感じだ?
ギターを始めたいという後輩に教室を紹介したら
「ちょっと怪しすぎて僕には無理っす.」
と言って通うのをやめてしまったほどだ.
たしかに,私も最初に行ったときには入るのに躊躇した.
教室の宣伝にも
「わが教室の自慢は卒業生で大ギタリストを一人もださなかったことです。」
などとあって,相当ヘンだと思った記憶がある.
この教室,おもしろい人もたくさん集まってくる.
Sさんは民俗学博物館で働いておられるが,難波の裏通りを歩いているときに,
この教室を発見して「いい感じだ」と習い始めたというから
この人も変わり者だ.
なんでも,もともと政治学かなにかを専攻していたが,
インド旅行でガンジス川で流されるのを待つ人々を見て
何かに打たれ,そこから宗教学を志したそうな.
しかし,インドで電撃的な体験をしたのに,なぜか今は
ルーマニアがご専門.その訳は,と尋ねても
「いやー,暖炉の前で,ウィスキーでも飲みながらしか話せないよ.」
とのこと.
その他にも酒乱のおばちゃんやら,元気のいいトルコ料理屋の
息子さんなど様々な人がやってくる.
それが3ヶ月に一度程度開かれるコンサートで...
それはまた別の機会に...
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