2009-09-30

[Life] 焼き鳥屋

先日は研究室の学生さんの中間発表会の打ち上げがあり,
私は研究室の皆と千里中央の飲み会へ参加.

すると,嫁さまからメール有り.

「ずるいわー.今から焼き鳥行ってくる.」

こらこら女一人で,一人焼き鳥とは,どこまで飲んべぇやねん.

私の家の近くには,個性的な飲み屋が多い.
この焼き鳥屋も,かなりこだわりらしく,
とても料理に時間がかかる.

私が淡路に引越してまだ間もなく,一人で住んでいて自由だった頃,
一度だけこの焼き鳥屋に行ったことがあった.
土曜日だというのに客は一人.
まだ寒い時期だったので,熱燗と焼き鳥をいくつかを頼む.

熱燗はすぐに出てきたのだが,
なぜかなかなか焼き鳥が出てこない.
最初に頼んだ熱燗をちびちびやっていたのだが,
ついになくなってしまった.
仕方なしに,もう一本熱燗を頼む.

それを見ていた客のおっちゃんがフォローして曰く,

「この大将は,こだわりがあってえぇねんけど,
 時間がかかるんや.
 わしもいつも仕事の途中に店にちょっとよって,
 前もって注文しとくねん.

 でも,美味しいねんけどな.
 にーちゃん,わしの一本あげるわ.」

なんとも,悠長な焼き鳥屋である.

小さなテレビがおいてあるだけで,歌謡曲が流れていて,
なんとも静かな時間が流れていった.

と,まぁ,そんな思い出深い小さな焼き鳥屋だったのだが,
結婚後はそれっきり一度も足を運んでいなかった.


その焼き鳥屋に嫁さまは目をつけてしまったらしい.
なんでも,客がほとんどいないので,
かえって一人でも入りやすいと感じたとか.

どうなることかと思っていたら,大将とすっかり仲良くなって,

「これも美味しいで.
 ビールサービスや.」

などということに.
コラー! そこは私の心の焼き鳥屋なのだ!

しかし,一人飲みに全く抵抗のない嫁とはこれ如何に...

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