2009-08-18

[News] 遠くに行って創造性をあげる

この記事によると創造性を向上させるためには,遠くに行けばよいのだとか.

"An Easy Way to Increase Creativity
---Why thinking about distant things can make us more creative
"
by Oren Shapira and Nira Liberman (Scientific American)


何でも,筆者らは「解釈レベル理論(construal level theory)」なるものを提唱していて,
これによると,ある物事を解釈するのに,それが起こったり,存在している
場所や時間を切り離して考えることはすべて,心理的距離が遠いカテゴリーに
入っていると考えるのだそうだが,そのように心理的距離の遠い状態を作ることが
創造性の向上につながるというのだ.

で,遠いところに旅した学生さんと,いつもの場所にいる学生さんに同じ問題を
とかせると,あら不思議,遠いところに旅をしている学生さんの方が創造性が
高かったのだとか.

「いま,ここ」から離れた表現になると,物事が抽象的に表現されることになり,
他の物事と結びつけやすくなる,というのが彼らの主張だ.
例えば,トウモロコシも,においや形,色などの五感の表現からは単なる「食べ物」
としてのイメージしかわかないが,少し抽象的に考えることで,
エネルギー源や成長の早い植物としてとらえることもでき,
エタノールの原料や子どもが遊ぶ迷路に結びつけたりすることができる.

なるほど,そういうもんんかねぇ.
では,私も遠くに逃亡して,よいアイディアを考えることにしたいものです.
ほげー.

でも,なんでも筆者らによると遠くの場所の写真を見るだけでも効果があるのだとか.
ふーん.行き詰まったときのために旅行写真集とか鉄道地図とか買ってみようかなぁ.


ご興味のある方はこちらもどうぞ.

"The Psychology of Transcending the Here and Now"
Nira Liberman and Yaacov Trope,
Science 21 November 2008: Vol. 322. no. 5905, pp. 1201-1205

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