8月のある家庭での出来事でもご紹介いたしましょう.
むかーしむかし,あるところに,若い?夫婦が住んでおったそうな.
嫁さまは大のスイカ好きで,それはもうスイカには目がなかったそうな.
あるとき,どこからかお下がりのスイカをまるまる一個もらってきました.
嫁さまは有頂天にもほどがあり,すぐにスイカを切り始めたそうな.
「ランランラーン.あんた,いる?」
「うーん.スイカかぁ.お腹が冷えそうな..でも食べたそうな..」
「あっ,そう,いらんねんね」
嫁様は,そう言うと,さっさとスイカを四分の一に切ったかと思うと,
美味しそうにむしゃむしゃと一人で一気に食べてしまったそうな.
夫は,あまりに美味しそうに食べる嫁さまを見て
自分も食べたくなってきました.
見ると,嫁さまはかなり赤い部分を残しているではないか.
「そんな食べ方はもったいないんちゃうかなぁ.」
「あら,そう?じゃー,切ってさしあげあるわ!」
そう言うかと思うと,さっと,夫のために残りの皮の赤い部分を切って
だしてあげたそうな.
「さすが,贈り物のスイカ.美味しかったわー.
真ん中の部分があんなに美味しいんだから,ヘタの部分もさぞかし美味しかろー」
「いやー,ほんまに美味しいわー,美味しすぎて涙が出るわ.グスン.」
なんとも思いやりのある嫁さまであったことですよ.
その後,スキを見て真ん中の部分を食べようと思っていた夫でしたが,
すぐに,きれいさっぱり冷蔵庫からスイカはなくなってしまっていたそうな.
みーんみーん.
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