グループごとに発表を行うというものであった.
まぁ,やはり発表というものに慣れていないので,
用意してきた紙を下を見ながら読むだけだったり,
ほぼ原稿そのものだけでスライドを作っていたりとほほえましい.
聴衆の方を向いて発表をしなさい,
要点だけをスライドにまとめなさい,
などとありきたりの注意をしたり顔でする.
アメリカの映画では,小学校のうちから
昨日あったことを皆の前で話す,など早いうちから
発表のスタイルを体験させているのを目にするけど,
日本ではそんな授業はほとんどないから,
こういうのが初めてということで,
どうしてもぎこちなくなってしまいます.
今日の授業でも,だめなところを指摘するよりも,
よかったところを褒める方に重点をおいて,
発表はおもしろい,という印象を持てるようにして
あげれよかったかなと,ちと反省.
藤井直敬氏は「つながる脳」の中で,社会性を研究テーマに選んだ理由の一つを
僕自身が常々他者の視線が気になって仕方が無くて困ってたからです.
どこにいても何をしていても,他者が近くに来るだけで,自分の振る舞いが勝手に変わってしまい,自分がそれまでの自分で無くなってしまうのです.
僕は昔から,そんな自分が嫌で仕方が無かったのですが,もしその他者と自分との関係が自分の脳内に及ぼす影響とその仕組みを理解できるなら,僕の生活は精神的に相当楽になるのではないかと思ったのです.たとえば,そのような社会的な反応が実は誰にでも起きていることで,しかも脳内の当然の仕組みとして避けられないのだと分かれば,自分一人で悩む必要がなくなるわけです.
のように語っていますが,たしかに他者の目というのは怖いですよね.
でも,前回参加したワークショップでは,藤井氏は堂々と反論を述べ,
強い主張をされておられました.なので,ひさびさに「つながる脳」を開けて,
この一節を見つけたときは意外に思いました.もう藤井氏の中には
他者と自分との関係が自分の脳内に及ぼす影響とその仕組みについて
おぼろげながら青写真ができているのかもしれません.
うーん,爪のあかを煎じて飲ませてもらわないとな.
まぁ,今日発表した学生さんも,数年後にはいろんな経験を積んで,
すぐにプレゼンがうまくなるんでしょう.
さて,こんな商品があるそうですよ.

これはドライアイにならないように,画面の目の瞬きにつられて瞬きを促す装置らしいのですが,
いつも使うことで,他人からの視線をものともせずに振る舞えるようになるかもしれません?.