昨日ある番組で,大竹まことが話してた話.
あるとき上岡龍太郎が独り舞台で「火垂るの墓」を見ていたく感動し,
自分でもやってみようと思って脚本を取り寄せた.
しかし,最初の3行を読んだだけで,どうしても涙が溢れ出てしまい,
とても独り語りの舞台にならない.そのときは
「上岡龍太郎のようなクールな人間だからこそ,あの舞台ができるんだ.俺には無理.」
と思い,それっきりあきらめてしまった.
ところが,かなり年月が経ってから,同じ舞台を山田雅人がやっているというのを知り,
ある機会に本人に「よくできるなぁ」と自分の体験を話した.
すると,山田雅人は
「僕も涙は出ましたよ.でも涙が枯れはてるまで練習をしました.」
それで,大竹まことは気づいた.あぁ,自分の人生で自分が足りなかったのはそこなのか.少し試して,自分で見切りをつけてしまって,やれそうなことだけを俺はやってきた.自分でとことんまでやるという努力をしてこなかった,と.
ちょっといい話だった.
とことんまで努力するというのは,あんまりやっとらんなぁ.
できそうにないことには,「向いてないし好きじゃない」という理由を付けて避けがちだからなぁ.
反省反省.
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