そのとき,とある先生が,
「◯◯大学のとある学科では,ポストに採用するときに,研究実績なんか関係なくて学部時代の成績の順位を重要視しているんだぜ.今どきありえないよね.」
とおっしゃっておられました.
これは結構おもしろいですよね.(どちらも中途半端な私にとっては耳の痛い話ですが.)過去の学問大系を維持し,それを伝えるという目的のためには,学部時代の成績の方がよいような気もしますし,一方で過去にはなかった全く新しい発想というものが評価される論文を出す人は,過去の学問大系なんか教えるのはうまくないかもしれません.
そういえば,,私が今教えているコースはもともとグロ先生が担当だったときに作られたのですが,グロ先生は留学生に素材の開発を指示した後は任せっきりで,ほとんど授業に姿を現さなかったとか.でも,できたものは今までになく荒削りながらもけっこう面白い素材に出来上がっていて,学生さんの評判も高いです.
古いことをきっちり教えられることを評価するか,新しい発想力を評価するか,というのはちょっと相反するものかもしれませんね.
結局,組織としてどういったものを目指すか,ということになるのでしょうか.
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