2010-01-28

[News] 踵からつくかつま先からつくか

今週号のNature に面白い記事がありました.
ジョギング愛好家の私としては,興味深いです.

Some bare truths about running

靴を履いて走る人と裸足で走る人は走り方が異なるらしい.
今週の online で Nature に発表された研究によると,
靴を履かずに走るランナーはつま先,あるいは足裏の前部分から着地し,
靴を履いて走るランナーは踵から着地するということだ.
前者の走り方では,脚や体への着地の衝撃を和らげるために足を使うが,
後者の走り方では,衝撃によって障害が生じる恐れがある.


ビデオが分かりやすくておもしろいです.
この教授は実際に,自ら裸足でジョギングをはじめたそうな.

私も裸足のジョギングはじめるかな...

2010-01-22

[Mac] 一人バンドを可能にするソフト

こいつはクールだじぇよ!

VoiceBand


めざせ大橋トリオ
空に舞い上がる粉雪を〜♪

2010-01-19

[Life] 評価は何だ?

とある飲み会で,官僚制度で出世をするためにはどれだけミスをしないか,ということが重要で,だから交番から警察官が消えたり,自衛隊でミスをしにくい部署の人が昇進していく,という話題が出ました.

そのとき,とある先生が,

「◯◯大学のとある学科では,ポストに採用するときに,研究実績なんか関係なくて学部時代の成績の順位を重要視しているんだぜ.今どきありえないよね.」

とおっしゃっておられました.

これは結構おもしろいですよね.(どちらも中途半端な私にとっては耳の痛い話ですが.)過去の学問大系を維持し,それを伝えるという目的のためには,学部時代の成績の方がよいような気もしますし,一方で過去にはなかった全く新しい発想というものが評価される論文を出す人は,過去の学問大系なんか教えるのはうまくないかもしれません.

そういえば,,私が今教えているコースはもともとグロ先生が担当だったときに作られたのですが,グロ先生は留学生に素材の開発を指示した後は任せっきりで,ほとんど授業に姿を現さなかったとか.でも,できたものは今までになく荒削りながらもけっこう面白い素材に出来上がっていて,学生さんの評判も高いです.
古いことをきっちり教えられることを評価するか,新しい発想力を評価するか,というのはちょっと相反するものかもしれませんね.

結局,組織としてどういったものを目指すか,ということになるのでしょうか.

2010-01-18

[Book] 46年目の光 (その2)

トイレ文庫「46年目の光」その2

読了.
中盤からは,目が見えてからの彼の視覚的冒険と科学的説明.
印象的なストーリーは,
盲導犬の愛犬と歩いていて,盲導犬から段差があると注意を促されたのに,何も見えないので愛犬の間違いと思ってそのまま歩いてつまづいてしまったが,もう一度歩いたときには,それがあると知っているからか,ちゃんと視覚的に認識ができたという話.少なくとも彼にとっては「知っている」というトップダウン的な処理が認知に大きな影響を及ぼしているようだ.

メイは動くものにはうまく対応できるが,段差や物体認識,人認識は弱い.
すべて意識的に行う必要があり,とても疲れる.その原因について,認知神経科学者は「ネコの脳のようだ」という.

それからが彼のすごいところ.
脳が活動していない,としても,どんどん知識としてデーターベースを作っていけばよいのだと,ホームセンターに行って,片っ端から商品を触り,視覚とのマッチングをとっていく.

視覚に対する興味,期待どおりにいかない苛立ち,そして不安からの立ち直り.が見事に描かれているところがすばらしい.
「見る」という行為は,単なる機能なのではなく,認識そのものがそのまま生き方に直結していることを再発見させてくれるという意味で素晴らしい本でした.

2010-01-15

[Life] アバターは不気味の谷を超える?

映画の「アバター」では,人類とは異なるヒト型の生物が現れる.
最初は奇妙な感じがあるのだが,3時間の映画が終わる頃には
親しみが出てきて,違和感は無くなってくる.

3時間も3Dで彼らの世界をともにしていると単純接触効果?によって,
多少の不気味の谷は越えてしまって,同化してしまうのかな?
まさに主人公と同じだ!

(たしかにCB2 に対する印象も,どんどん変わってきているような気がする.
 外部の人が感じている印象と自分が感じる印象は違うのかもしれない)
「アバター」で現実に絶望のファン続出、ネットで相談も

メーキングもおもろー.
映画『アバター』メイキング動画:モーションキャプチャの新技術
動きながら顔の表情をとるためのモーションキャプチャーシステムなんかあるんだなぁー.と関心する.

2010-01-14

[Research] コーヒーロボ

こういうことができるようになるための認識技術ができればよいなぁ.
認識技術はまだまだだなぁ..

2010-01-07

[News] 社会脳の発達に関するワークショップのご案内

以下のように社会脳の発達に関する面白そうなワークショップが開催されます.
Meltzoff 先生をはじめ,かなり大物の先生ばかりです.
参加無料で登録の必要もないそうですので,皆様奮ってご参加くださいとのことです.


Japan-US Brain Research Cooperative Program

Workshop: Development of the Social Brain
会場:東京大学駒場キャンパス 学際交流ホール
2010年1月23日・24日


Saturday, January 23

8:45 – 9:00 Welcome
9:00 – 9:45 Functional Brain Development in Early Infancy
Gentaro Taga, University of Tokyo
9:45 – 10:30 Mechanisms for Developing Social Cognition: Bidirectional Maps between Self and Other
Andrew Meltzoff, University of Washington
10:30 – 11:00 Tea/Coffee Break
11:00 – 11:45 Development of Self and Other Recognition
Kazuo Hiraki, University of Tokyo
11:45 – 12:30 Joint Attention as a Fundamental Facility of the Social Brain
Peter Mundy, University of California, Davis
12:30 – 2:00 Lunch
2:00 – 2:45 A Developmental Social Neuroscience Approach to Early Perception-Action Relations
Peter Marshall, Temple University
2:45 – 3:30 Infants' Brain Activity in Face Perception
Masami Yamaguchi, Chuo University
3:30 – 4:00 Tea/Coffee Break
4:00 – 4:45Functional Association of Brain and Body in Emotional Decision Making
Hideki Ohira, Nagoya University


Sunday, January 24

8:45 – 9:00 Welcome
9:00 – 9:45 Evolution of Primate's Brain by Social Pressure
Atsushi Iriki, RIKEN Institute
9:45 – 10:30 Development of Mentalizing: Viewpoint from Developmental Cybernetics
Shoji Itakura, Kyoto University
10:30 – 11:00 Tea/Coffee Break
11:00 – 11:45A Neural Account of the Development of Belief- and Desire-Reasoning
David Liu, University of California, San Diego
11:45 – 12:30 Reflecting Self-Development in the Brain: Considering Age, Culture, and Specific Domains
Jennifer Pfeifer, University of Oregon
12:30 – 2:00 Lunch & Poster Presentations
2:00 – 2:45 Charting the Typical and Atypical Development of the Social Brain
Kevin Pelphrey, Yale University
2:45 – 3:30 Brain Imaging in Infants at Risk for ASD
Sarah Paterson, Children's Hospital of Philadelphia
3:30 – 4:00 Tea/Coffee Break
4:00 – 4:45 Cognitive Developmental Robotics as a Bridge between Neuroscience and Developmental Psychology
Minoru Asada, Osaka University

2010-01-06

[Life] 2010明けましておめでとうございます




遅ればせながら,明けましておめでとうございます.
本年もよろしくお願いいたします.

日々,ぼんやりと思っていることはあるのですが,
なかなか文章にするという作業にまではいかないものですね.
そうこうしているうちに,頭の中から消え去って,
「なんかおもろいこと考えとったのに,なんやったっけー?」
ってなことになりがちです.

昨年後半は息切れがちでしたが,
文章にするという作業をしながら考えをまとめる練習をするという
初心にたち戻って,今年もできるだけ駄文を垂れ流して行きたいと思います.

いやいや,「考えをまとめる」なんてかたい考え方にとらわれることなく,細く長くやっていきます.

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